路端の徒然

ゲーム、マンガ、ミリタリーが好きな中年男の雑記


いきなり引用で申し訳ないがゲーマー日日新聞さんのノートの記事を読んだ。

 

有料記事なので詳細は避けるがオタであることを前向きに捉えて発信している。時代は変わった。

 

色々しょーもないことを感じたのでテキトーに書いていく。

  

僕らが青少年の頃は

「ヲタ=基本神的人権のない最下層」

いう位置づけだった。
カミングアウトする事は親の期待を裏切り、親を捨て社会生活を捨てることだった。バレたら友人は遠のき、クラスで話しかける人はいなくなり、異性からはゴキブリを見るような目で見られてしまうのだ。回し読みされる少年ジャンプは後がつかえているので話題になっているマンガしか読めない。オレンジロードのまどかさんやウイングマンのアオイさんに萌えていても友人達の前では読めないのだ。後から単行本で買うしかない。涙ぐましいカモフラージュが必要だった。
学校ではカモフラージュできたが、自宅では親兄弟に生態を把握されているのでバレバレだった。自分でヲタだと認識しているし、親もヲタと思っている。親に「あんたオタクじゃないでしょうね?」と聞かれて白々しく「そんなわけないだろ」と答えるのが常であった。
それはあたかも風俗に行ったのがバレて奥方に追求された時に

「風俗女じゃ立たず、挿入はしなかった」

とバレバレの嘘を言い張り、奥方もそれなら最終ラインを越えていないと矛を収める茶番と同じである。
もちろんカミングアウトする猛者もいただろうが少数であろう。

 

 そんな社会情勢であればヲタ活動なんぞやめればいいのに、と言われそうだが言われたからといって、はいそうですかと止められないからヲタなのである。過去にも多くの先人が言った

「ヲタはなろうとしてなるのではなく、気づいたらなっているものだ。止められるようなものでは無い」

と・・・
ヲタにとってヲタ活動は生きることそのものだ。止めることができない自分の趣向。告白すれば社会的な死を意味する。呪い以外の何物でもない。僕の思春期はそんな時代だった。

 当時はバスや電車が萌え絵でラッピングされたり、政府がクールジャパンとか、eスポーツとか言い出している。こんな天国のような時代が生きている間に到来するとは微塵も感じていなかった。本当に良い時代になったものだと感慨ひとしおだ。
若い人には後ろめたさなくオタ文化を楽しんで可能であれば生活の糧を得ていただきたい。

 ゲーマー日日新聞さんの記事とはあまり関係なくなってしまったが20世紀のヲタ情勢についての雑感だ。